知っている、知っていない? 寿司屋の隠語



日本には隠語が多く存在します。


元々、外部に秘密が漏れないように、その業界の仲間内で通じるよう作られた隠語です。


しかし現在では一般人にも広く知れ渡っていますし、意味がわかる有名な隠語もあります。


寿司の「かっぱ巻き」も隠語ですが、皆さん分かりますよね。


そんな寿司屋の隠語を集めてみました。


1 「シャリ」


今では隠語と思っている方が少ないのではないでしょうか。すし飯を指してこう呼びます。お釈迦様の遺骨の「のどぼとけ」である「仏舎利(ぶっしゃり)」に似ていたことから由来しているという説がよく言われている説になります。


2 「ガリ」


生姜の甘酢漬けを指します。こちらも「シャリ」と同様に有名なので、ご存じの方は多いで言葉ですよね。口に入れた時に歯触りがガリガリとしている、噛んだらガリガリという音がすることからきています。


3 「かっぱ」


冒頭でもご紹介いたしましたがキュウリを指し、寿司としては「かっぱ巻き」が有名ですよね。妖怪の「河童(かっぱ)」に掛けていますが、河童の好物であるのがキュウリであることや、キュウリを切った断面が河童のお皿に似ていることからという説があります。と言っても野菜の断面、例えばニンジンを切っても同じ形になりますよね。


4 「あがり」


お茶のことを指します。だいたいは食後に冷茶ではなく、温かいお茶が出てきます。

由来にはこれも諸説がありますが、江戸時代に花魁界で使用されていた「上がり花(あがりばな)」という言葉からきています。花魁界では「お茶」という言葉は縁起が悪い言葉とされています。芸者や遊女が暇な時を「お茶を挽く」と言われていたからです。そのため花魁界では「お茶」という言葉を使わずに「お客が上がる(帰られる)」という言葉が転じて「あがり」と使われるようになったのが始まりです。


もう一つ、説を紹介します。

サイコロでゴールしたことを「あがり」というところから、最後に口にすると言う意味で使われるようになったという説です。


5 「あにき」と「おとうと」


これは寿司屋に限らず、料亭や割烹でも使われています。「あにき」が先に使う食材で、「おとうと」が後に使う食材です。由来は、兄貴の方が年上で「日が経っている」=「先に使う食材」、弟は「まだ日が浅い」=「後で使う食材」とされています。料理界では、古い食材から使っていきます。腐らせて捨てる前に使わないとロスが出るからです。もっとも兄貴の食材をお客様に提供するかどうかは、また別の話です。まだ鮮度が良かったら品物としてお客様に出せますし、もし悪くなってきていたら従業員の賄いに使用します。時には高級食材の「あにき」が賄いに使われることもあります。


6 「むらさき」


醤油を指します。語源はいくつかあります。

一つ目:「紫色は高価なもの」

醤油は古くは非常に高価のものでした。そこから「紫色は最上級の高価なもの」という昔の認識と掛けて呼ばれるようになったという説。


二つ目:「当時の紫色の認識」

昔の紫色が指している色は現在の色より少し赤みがかった色をしていました。その色が醤油に似ていたため呼ばれるようになったという説。といっても醤油は少し茶色に近い色ですよね。


7 「おどり」


クルマエビを活けたまま寿司にしたものを指します。クルマエビに限らないですが、〆た直前は踊っているように動いているところからきています。


8 「鉄火」


マグロの細巻きのことを指します。当時、賭博場で賭け事をしながら食べやすいように、海苔巻きを作っていました。そこから賭博場を鉄火場と呼ばれていたところからきています。



いかがでしょうか。聞いたことがある隠語でも由来まで知っている方は多くないと思います。


そんな隠語ですが現在では寿司屋でも、そこまで使用されていません。


ですから知識として知っておくだけで、注文するときは普通の呼び名で言うようにしましょう。

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